法人理事長・院長のご挨拶
特定医療法人 グループ・プラクティス研究会 理事長魚瀬 由美子yumiko Uose

昭和51年(1976年)医療過疎に悩む藤沢北部地域の通称御所見地区に15床の有床診療所、「御所見外科・消化器科」を設立しました。昭和56年(1981年)診療所を増床、施設を拡張して藤沢御所見病院を設立、以来48年間24時間診療体制で地域の医療需要に応えてきました。
更に、藤沢御所見病院は個人病院から平成9年(1997年)に医療法人化に変更、平成19年(2007年)に特定医療法人として、公益性の最も高い医療法人として医療経営を現在まで行っています。
当院は、設立者が個人資産を提供して設立した医療施設でありますが、同時に設立時に地域住民より多大な恩恵を受けております。
理事長として、「地域の医療需要に応えようとする職員の熱意」と「それを支援して下さる地域住民の善意」に感謝し、今後の医療変革も見据え、法人の理念に基づき地域の方々のための医療展開に努力する所存です。
藤沢御所見病院院長八木 進也Shinya Yagi

藤沢御所見病院は、歴代院長のもとで発展し地域の皆様に支えられて、2016年に創立40周年を迎えました。開院当時は「高齢化社会」であった日本も「高齢化社会」を飛び越え現在は「超高齢社会(高齢化率21%以上)」へと突入しました。当院は藤沢市北西部の御所見地区に所在しておりますが、御所見地区(高齢化率:約29%)、その周りの地区共に藤沢市の中でも高齢化率が高い場所です。 そのような超高齢社会・医療情勢の厳しい中で、藤沢御所見病院は
- 食べることを諦めない
- 痛みからの解放
- ときどき入院ほぼ在宅を目指す。
の3本柱「goshomics」を掲げ地域における医療・介護・在宅療養の連携を行うことを目標に掲げております。
私は、藤沢御所見病院において、在宅診療部を主に担当しております。3本柱でいうと「ときどき入院ほぼ在宅」の部分を担うことが多くあります。
在宅医療を受けられる患者さんは、住み慣れた環境でより快適な療養生活を望む方が多くいらっしゃいます。厚生労働省の調査では、予後が限られているのであれば自宅で最後を迎えたい、と考える方が8割に上ると言われています。
そのような方を含め、自宅で療養されたいと考える患者様には、一方的な医療者側の論理と押し付ける医療ではなく、患者様のニーズに出来るだけ沿った医療を共に計画し、よく説明し、適時適切に提供することが非常に大切であると考えております。
可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けるために、出来るだけサポートをして行きたいと思っております。
なるべく在宅で療養し、在宅療養が困難な場合は入院、症状が安定した場合は再度在宅への復帰や公共・民間施設へ入所などあらゆる選択肢を患者様に提供できるように、医療・看護・介護、さらには地域の方々とも協力し、包括的な支援・サービス提供体制の構築を推進してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
御所見総合クリニック院長加藤 丈二Joji Kato

この度、2025年4月1日付で御所見総合クリニックの院長に就任いたしました加藤丈二と申します。
「地域の人々が健康に明るく暮らせるように」という理念に基づいて、当クリニックは2005年12月より、この御所見地区において地域医療を展開しています。
私は循環器科専門医として、心筋梗塞や狭心症の救急治療をはじめ循環器科に関連する疾患を広く診てまいりました。100年以上前に William Osler は“ヒトは血管とともに老いる”と言われましたが、今でも血液循環を保つことは寿命に大きく影響すると考えます。
その大敵である動脈硬化は、加齢や生活習慣のほか遺伝的要因など多数の要因が関連し、心血管疾患、脳血管疾患をはじめ多くの疾患/障害に関わると考えます。
とりわけ血圧管理は重要で、今後に予想される心不全パンデミックにも大きく影響すると考えられます。
かかりつけ医として投薬治療のみならず、皆様が安心して暮らせますよう全人的治療を届けるため、当院の機能を日々高めるよう努力してまいります。
そのうちの一つとして、最近注目されている睡眠時無呼吸症候群に関して、私は20年以上検査・治療に取り組んでおり、心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧など多くの病気リスクや日中の眠気による交通事故のリスクに対し、耳鼻咽喉科医師と協力し在宅での精密検査(PSG)を導入しております。
今後も順次に検査機器の拡充を計っていきます。
地域の皆様が気軽に声をかけていただける様なクリニックとして、医療を提供して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。