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御所見総合クリニック

interview about gosohomi FarmFirst volume

指導員 椎野幸一koichi shiino

「御所見リハビリテーション農場」を運営していく上で、農家のプロの方のお力なくては成り立ちません。こちらのページでは、中心としてご尽力いただいている当院の評議員でもある「椎野幸一様」に「御所見リハビリテーション農場」についてのインタビュー記事を掲載いたします。

好きな農業に取り組める気持ちと地域活動の一端を担えることも理由で、指導員としてやることに

-現在、御所見リハビリテーション農場(以下、リハビリ農場)にどのような形でかかわって頂いていますでしょうか?

椎野さん

藤沢御所見病院の増築が完成したことをきっかけに、リハビリ農場の話しが一気に実践への気運が盛り上がりました。

1.200m2の農振農用地(農業振興地域農用地 ※1)の活用が空きスペースとしてあることに着目。理事長、事務管理部長と私の三人で計画案を作成しました。

私も好きな農業に取り組める気持ちが大きく、地域活動の一端を担えることも理由の一つにあり、指導員としてやることに。そこに手伝ってくれる職員が私の頭をよぎり、現在数名で1000m2を耕作しています。

※1:市町村が今後長期(おおむね10年以上)にわたり、農業上に利用すべき土地として、用途(農地、採草放牧地、農業用施設用地等)を定めた農地等。

-現在、リハビリ農場が開墾から一年以上が経ちましたがいかがですか?

椎野さん

今年の五月でリハビリテーション農場が1年を迎え、現在は秋野菜の定植・育成に取り組んでいます。一年間の成果は、病院の患者様に喜びと生きがいを感じてもらっていることが何よりの成果です。

又、看護師職員のモチベーションが向上したこと。藤沢御所見病院先生方、御所見クリニックの先生方、及び関連する市内の病院先生方に地域医療として連携が定着していることも大きいです。何れにしても、人生の階段をリハビリテーション農場で元気に働き、患者様の一助に繋がっていることを励みに、100歳を目標に取り組んでいきます。

第一に地域医療として、役割を担うためのリハビリテーション農場を構築する気持ちを大事にして取り組んでいます。

ー当院から、患者様のリハビリの為の農場という施策を行うこと。またそれに対し助力を求められたことへの当時の率直な感想をお教えください。

椎野さん

私は、富士ゼロックス(現在は富士フイルムビジネスイノベーション(株))を早期退職して、地域活動に専念してきました。理由は、稼業の農業及び植木屋の手伝いを今後の人生に生かすべき目標としたからです。

地域活動においては、「区自治会長」を初めに、「御所見地区自治会連合会会長」、「社会福祉協議会副会長」、「藤沢市自主防災組織連絡協議会会長」、「地域福祉計画推進委員」等、現在も継続しています。
その目的は、御所見地区としての「まちづくり」、「地域活動を通じて福祉社会の構築」をするために取り組んで来ました。

その活動を背景に、藤沢御所見病院の増築が計画される中で、農福連携(農業と福祉の連携)の取り組みが増す中にあって、建設敷地の開発内容に「農振農用地」の活用が事業計画に盛り込まれていました。現在の理事長の思いも土地の活用として、現在の「リハビリ農場があったらいいなあ」という、「私も望むあるべき姿」に向かって建設が進められてきました。その際は嬉しく思いました。

また、藤沢御所見病院の評議員の一人としてなにが出来るかを考えたとき、第一に地域医療として、役割を担うためのリハビリテーション農場を構築する事の大事さを感じました。

一方、地域医療の患者としての立場から「信頼される病院・クリニック」を構築する為に、医療現場の間題・課題について、協調と思いやりを持って取り組んでいます。

ー今後のリハビリテーション農場は「畑」としてどう発展していき、患者様のリハビリの場所としてどのようにさらに活用されていくべきかなどのお考えがありましたらお教えください。

椎野さん

今後のリハビリテーション農場においては、現在のあるべき姿に対してどのような間題・課題があるのか検討して行きます。患者様の要求ベースを元に改善点をいつ・何処で・なにを·どのようにを明確に取り組みます。

生産品目も患者様のリハビリをすることを中心に考え選定を見極めていきます。

計画・実施・見直し・改善のサイクルを管理して、経営者、先生方、看護師などとの三者連携強化していきます。

マネージメント(経営・管理)を基本に地域医療としての向上をリハビリテーション農場を通じて支援していきます。


農福連携が進み農業関係の活動はいたる地域で活発に行われていますが、リハビリテーション農場としては、全国でもまれな活動です。
「手先のリハビリ」、「気持ちのリハビリ」、「職員のモチベーション」等リハビリテーション農場が、地域医療の要になる目標を持って取り組んでいきます。

連携という言葉は、思ったより難しい問題です。問題とは、結果を見て事実を直視することです。課題とはあるべき姿に近づけることです。したがって、活動目標に対してなにがどのようになっているかを直視することが、リハビリテーション農場を確かな事業にすることと考えています。


終わりに
この事業を通じて私の人生を変えていただいたことに感謝をしています。人生100年時代の中で、高齢者は増加の傾向にあります。その環境の中の一人として、リハビリテーション農場の期待役割を担って、仕事が出来る健康である喜びを感じています。
私の人生の歩み「義理と人情と浪花節」を基本に、多くの仲間と朋友に恵まれ、地域に貢献できる幸せをかみしめながら、リハビリテーション農場の事業を進めて参ります。
皆様のご健勝を祈念してインタビューをさせて頂きました。地域との連携を向上させましょう。

御所見リハビリテーション農場 指導員 椎野 幸一

椎野さんの活動などを下記ホームページにてご覧いただけます。

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